ブログの更新が滞りがちだけど、朝の読書も続けてます。
忙しくて、めっちゃスローペースだけど💦

《読了》

「ぼくはイエローで ホワイトで、ちょっとブルー」
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海外に住んで良かったと思ったことの一つが、マイノリティーのコミュニティに属すという経験が出来たこと。日本に住んでいると、日本人である自分はマジョリティである。でも民族も言葉も宗教も文化も違うウズベキスタンでは、私たち家族はマイノリティだったし、そのため自分達のアイデンティティと向かい合う機会が多かった。
私や娘たちはマイノリティの立場にならないと気づけない事に「気づく」という経験を多くしたし、それは今後の人生において、必要な経験だったと思う。
「多様性は無知を減らすからいいこと」とは明言だと思う。
「差別は良くない」と日本の学校でも教えるが、そもそも差別とは何が原因で生まれるのか。知らない間に自分たちも差別をしていないだろうか。
この本ではブライトンで暮らす日本人の母親とその息子が、学校という社会の縮図の中で感じた、差別や貧困が描かれる。

考えるきっかけになる、素晴らしい本でした✨
娘達にも勧めました

 
《読了》
有川 浩「キャロリング」
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映画を観たような読了感。
文頭がサスペンス的だったから、そんな物語かと思いきや、切なく優しい雰囲気が物語の大半をしめていました。
登場人物全員が魅力的。
「不幸の比べっこをしても仕方がない。」主人公と赤木の違いは、その言葉をくれる人が側に居たか居なかったかの違い。
誰かの優しさやふとした言葉が、1人の人間の人生の方向を大きく変えることがある。
人へ言葉を投げる時、この本を思い出したいと思う。

 《読了》
村崎羯諦「△が降る街」
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はい。作者名から読めなかった私(笑)ググりました。「ムラサキ ギャテイ」先生です。
随分久しぶりの投稿になってしまいましたが、少しずつですが毎日本は読んでます。
ただ、朝、忙しすぎて💦読めて10分程度。
夜に読もうとしても、気がつくと夢の中…
ダメ人間😅
この本は、そんな中でも読みやすく、短編小説がいくつも入ってる文庫本なので、1日一編読めます。
続きが気になる本だと、睡眠時間削って読みたくなってしまうので、この本は朝読むのに最適✨
一つ一つの物語の、発想が面白い✨
常人だったら思いつかない世界観に、終始感心しながら読み進めました。

 《読了》
「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ
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芥川賞、直木賞と、文学には色んな賞があるけど、個人的に「本屋大賞」を一番信用している。本屋大賞受賞作にハズレ無し!
この本はその本屋大賞受賞作。
ネタバレしないように簡単な感想を言うならば、
優しい世界の話。読んでいる間も、読み終わった後も、心がホッコリします。
血が繋がっていない親たちに沢山の愛情を受けながら育った女の子。どの親たちも自分の子供ではない子を育てる事に対して億劫であるとか不快な気持ちはなく、むしろ「得した」と思ってる。
親になってから「明日が二つになった」と。
自分の明日と、自分より沢山の可能性と未来を含んだ明日がやってくる。親になるって未来が2倍以上になることだよ、と。
わかる気がする。
私も同じ気持ちで子育てしてる。
クリスマスもお正月も、大人になってから大して「特別な日」では無くなったけど、子供を産んでから再びそれは「特別」になり、なんなら入学式や卒業式なんて、自分のそれより感動する。
子育てって、たしかに未来が倍になる。
昨夜も制服を脱ぎ散らかしている娘たちを叱ったばかりだけど、
これを読んで子育ての有り難さ?を思い出して、怒りを沈めたwww

 《読了》
「13歳からのアート思考」
著者:末永幸歩
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もう何度もブログなどにも書いているけど、私は娘達を育てるにあたって、一貫したテーマを持っている。
「想像と創造」。家庭の育児にテーマとか必要?と、問われた事もあるけど、私は元々育児とか家事とか向いていない人間だから、テーマを持たせる事で「ゴール」に向かって物事を進める方が間違わなくて済むと思ったのです。
だから、長女が産まれてすぐに「最終的にどういう人間になって欲しいか」を真剣に考えました。
それは「私がどういう人間になりたいか」にも通じるんだけど、私が出した答えは「自分の意見や考えをしっかりと持った人間」であり、突き詰めると「常識や正解に囚われずに自分の好奇心と想像力と見方で世界をみつめて、ゼロから何かを生み出せる人間」に育てようと決めました。
そのテーマで育児をするにあたり、「材料」として小さい頃から工作や絵を楽しんだり、既製品の玩具はなるべく買わずに、遊びを「考える」事から母娘で取り組んだりしていたけど、「アーティストになってほしい」とは特に言った覚えも望んでいたわけでもなく。
ただ、結果として娘たちは2人ともそっち方面に進みたいらしい😅
それはそれで応援するし、娘たちがやりたい事をやればいいのだけど。
私がこの育児テーマで、何よりも子供たちに身につけて欲しかったのは
絵や工作の「技術」ではなく「クリエイティブ脳」でした。
娘たちには「アーティストにはなれなくてもアーティストな考え方が出来る人間になってね」と、言ってきました。
その私の想いや考え方が、そのまま本になってる!!
と、物凄く感動!!
私の育児テーマはあながち間違いではなかったと、自信を持たせてくれました✨
ありがとうございます😭😭
そうそう!私が言いたかった事はこれ!
「花職人」ではなく、「探究と好奇心の根」を伸ばし、自分で花を咲かせられる子になってほしい✨
私が長年の育児で伝えたかった事
やりたかった事が
凄いわかりやすくまとまっていたし、私自身上手く娘たちに伝えられていなかった事が、「まさにこれ!」といったように文章になっていて、
2回繰り替えして読んでしまった。
ここ数年で一番お勧め出来る本です。
アートに興味がない人にも是非読んでほしい。